松坂再生に自信を見せるソフトバンク・細川亨捕手(34)に、古巣・西武から警告だ。

 西武時代以来、松坂と再びバッテリーを組むことになった細川のトークは、このところ絶好調。まだ入団が正式発表されていない11月末のファンフェスタで自身のケータイに無料通信アプリLINEで「家はどこがいいですか?」とメッセージが入っていたことを暴露し「エース摂津と松坂大輔の二枚看板で、先発投手陣を引っ張っていって、最低でも(2人で)20勝してほしい」とノルマを設定すれば、V旅行先のハワイでも大放談。

「右ヒジ手術の影響があるにせよ、大輔がここ数年成績を残せていないのは投球フォームが縦振りから横振りになっているから。そこを戻せばボールの軌道や質は確実に変わってくる」(細川)

 言っていることは全くその通りで、松坂自身も11年のトミー・ジョン手術前から恩師の東尾修氏(評論家)らに指摘され意識していた部分。しかし、今のフォームで投げなければいけないのは、それなりの理由があってのことだ。

 松坂の帰国中も連絡を取り続けている西武のチーム関係者は言う。

「そこらへんが相変わらず相手目線で見れない細川さんらしいところですよね。大輔だって当然、横振りより縦振りがいいことは分かった上でやっていること。じゃあ、なんでそうしているかというと、また同じケガをしたくないという優先順位が本人の中にあるからじゃないですか。そこをちゃんと確認する前にメディアを通して再生論なんかを語ってしまうから後で関係がギクシャクしちゃうんですよ」

 西武時代終盤の両者の関係は、ズケズケとモノを言い過ぎる細川を松坂が煙たがって適度な距離を取っていた微妙なもの。ましてや来季35歳の松坂はヒジにも下半身にも不安を抱え、もはや20代の体ではない。

 久々の日本球界復帰の主戦捕手が、かつて煙たがっていた古女房というのも腐れ縁だが…。松坂が日本で結果を出すためには、まず忍耐が必要かもしれない。