金子巡り札束攻勢?オリが恐れるソフトBの“勝ち星潰し”

2014年12月12日 16時00分

去就に注目が集まる金子

 国内FA宣言した金子千尋投手(31)の残留交渉を続けるオリックスが、ソフトバンクを大警戒している。金子を巡っては楽天、中日、DeNAが交渉に乗り出しているとみられるが、一番不気味なのがソフトバンクの動きという。青天井の札束攻勢だけでなく、オリックスは「ウチの勝ち星を取りに来るつもりではないか」と戦々恐々なのだ。

 右肘骨棘除去手術の抜糸を終え、神戸市内の合宿所でリハビリをスタートさせている金子は、10日も姿を見せ「リハビリ? 徐々にやっていきます」とだけ話した。FA交渉は代理人に任せており、オリックス、楽天、中日、DeNAなどが水面下で動いている模様。年内の決着を目指すオリックス・瀬戸山球団本部長は「すでに(各球団の)条件は出揃っているんじゃないですか」とみている。

 そんな中、オリックスが最も警戒しているのがソフトバンクだ。金子獲りに関しては不透明な部分がある球団とはいえ、王球団会長が、ネックとしていたポスティングによるメジャー挑戦の条件も金子がトーンダウン。金銭条件のみの勝負なら「補強費は青天井」の鷹が一気に来るのでは、というのだ。

 ある本社関係者はこうもらす。「あそこは金子を戦力として、というより、ウチから勝ち星を取りたいと思っている。活躍してもらうに越したことはないけど、活躍できなかったとしても、今季の金子は16勝(5敗)ですからね。昨年、ウチから李大浩を獲ったのもそういう狙いがあった。松坂(前メッツ)を獲ったわけだし、どうしても金子、というわけではないでしょう。いやらしいやり方だよ」

 今季のオリックスはソフトバンクに優勝をさらわれたとはいえ、80勝して勝ち星では上回った。さらにオフは中島(前アスレチックス)、小谷野(前日本ハム)、バリントン(前広島)、ブランコ(前DeNA)らの大補強を成功させ、連覇を狙うソフトバンクには脅威に映っているに違いない。オリックスから金子の16勝分を減らす目的で、金子をさらいに来ても不思議ではないというわけだ。

 3年15億円の条件で残留を願うオリックスだが、仮に交渉が決裂し、移籍先として最も避けたいのが同一リーグ。球界ナンバーワン投手を敵に回すことになり、ソフトバンク入りなら活躍できなくても大きなアドバンテージを与えることになる。豊富な資金力を持つソフトバンクの“見えない圧力”に神経をとがらすばかりだ。(金額は推定)