今季取得した国内FA権を行使せずに残留した広島の梵英心内野手(34)が11日、マツダスタジアムで契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸1億円でサインした。契約は単年。守備は遊撃と三塁の併用、打順も1、3、5、6、7番を経験した今季を振り返り「つらいことも、いい思いもできた1年間だった」と話した。

 開幕直後の4月4日のDeNA戦(マツダ)と5月13日の阪神戦(米子)でサヨナラ本塁打を放って勝負強さを発揮したものの、完全復活とまではいかなかった。

 球団からナインのまとめ役としても期待される選手会長は、2年連続のAクラス入りに満足することなく「一番上に立たないと面白くない。チャンスはあると思っている。(今オフは)来年1年間、試合に出られる体づくりをしたい」と、24年ぶりのリーグ制覇とレギュラー奪回に決意を新たにしていた。(金額は推定)