海外FAを宣言した鳥谷敬内野手(33)の去就に揺れる阪神で“ポスト鳥谷”となる次期キャプテン候補としてマット・マートン外野手(33)の名前が浮上している。

 鳥谷の残留を心待ちにするナイン、関係者は多いが、米国ではメジャー各球団の首脳、代理人などが集まるウインターミーティングが開幕し、すでに鳥谷の移籍先にメッツ、ブルージェイズの名前も出ており「流出」という最悪の結果も想定しているのだろう。「あくまで一案としてだけど、キャプテンをマートンがやってはどうか、という話が選手間で出ている。年齢は鳥谷と同じだし、今年は年下のゴメスをよく指導していた。意外かもしれないけど、日本人の若手にも熱心に助言していることもあったしね」(球団関係者)

 マートンを推す理由は他の選手の面倒を見ていることだけではない。別の関係者は「マートンがキャプテンになれば、さらに若手の見本にならなければいけないという責任感も強くなる。そうなれば以前のように不安定な精神面の問題もなくなるかも。成績ももっとアップするのではないか」と一石二鳥の効果を口にする。マートンは審判への侮辱行為で退場処分を受けるなど“問題児”としても知られるが、もともとはチーム愛の強い助っ人。キャプテンという肩書をつければ、さらなる「進化」が期待できるというわけだ。

 球界初となる助っ人キャプテンの誕生となるか。こちらも目が離せない。