「江夏の…何球でしたっけ?」 江夏氏に若虎戦々恐々

2014年12月03日 11時00分

藤浪(左)ら投手陣はしっかりと江夏氏(右)の“予習”ができるか

 沖縄・宜野座で行われる来年の阪神春季キャンプで伝説の大物OB・江夏豊氏(66)が臨時コーチに就任する。虎投手陣からは歓迎の声が上がっているが、一方で一匹おおかみで気性も荒いことで知られるだけに「予習しないとえらい目に遭う」と戦々恐々。これからキャンプインまでの約2か月間の“短期集中猛勉強”で万全を期すというのだが…。

 

 藤浪が「阪神のレジェンドの方なので気持ちの部分とかを聞けるチャンス」と熱望したように、江夏氏を迎える虎投手陣からは早くも歓迎の声が続出している。しかし、一方で世代を感じさせる“悲鳴”が出ているのも事実だ。ある若手は「正直、江夏さんが投げている映像を見たことがない」と不安を口にすれば、別の若手も「少しだけ昔の映像を見たことがあるくらい。あの江夏の20…何球でしたっけ?」。江夏氏の伝説エピソードとなった広島時代の「江夏の21球」も知らないという。

 

 若手投手にとって、御年66歳の江夏氏は両親以上。その現役時代には大半が生まれていないだけに無理はない。だが、不勉強なまま江夏氏に触れることは失礼だろう。ある若手は「基本は今の姿を見ていただくにしても、江夏さんの予備知識は入れておかないといけない。映像を見たり、本を読んだりしておきたい」。一部の投手は「少し本も読みました。江夏さんは『ボールは腹で投げる』という話をしている」と予習も開始。来年2月のキャンプインまでの約2か月間に江夏氏の書籍、語録、映像、評論活動とすべてを題材として勉強するという。

 

 江夏氏といえば自他共に認める一匹おおかみ。気性が激しいことでも知られている。それこそ、あいさつの仕方や言葉遣いひとつで激高することもしばしば。現役当時から江夏氏を知るOBは「選手がビビってしまわないか心配。とにかく群れることを嫌うから、例えば悩みや相談はみんなで聞くんじゃなく、1対1でやった方がいい。その方が親身になって聞いてもらえる」と緊急助言を送るほどだ。

 

 江夏臨時コーチ誕生まで約2か月。それまでの予習はいくつもの“地雷”を回避するためでもあるが…。虎投手陣に残された時間は長くない。