原監督“甘え”許さん 開幕戦から100%指令

2014年11月30日 07時00分

握手会でグータッチする原監督

 巨人・原監督が“問答無用の春季キャンプ”を予告した。28日に行われた球団納会では「100メートル走のスタートラインに立った気持ちで来季を迎えてほしい」と発言。翌29日、その真意について「『徐々に』とか『ペース配分』なんていうのは、このチームにいらない」と解説した。一体、この発言に込められたメッセージとは何なのか――。

 原監督はこの日、東京都内で行われた野球教室にスペシャルゲストとして出席した。しかし、開始前から降り出した雨がやまず、原監督をはじめ講師陣の「握手会」に急きょ変更。「私自身も非常に楽しみにしていたし、大事な位置づけ(の野球教室)でしたので残念でしたね」と語った。

 前日28日の球団納会では「2015年はチームを一度解体して新たなスタートを切る」と断言。長いシーズンをあえて「100メートル」と短距離に例えた。この日、改めて春季キャンプへの取り組み方を問われた指揮官は「やっぱり『元年』ですよ。(球団創設)80年という一つの区切りがついてね、本当に『元年』という位置づけでやりたいなと」と語り始め、納会発言についてはこう“解説”した。

「(シーズンは)長いようで短い。マラソンではダメなんだよね。ペース配分しているようでは、我々の一年というのは非常に早めに終わってしまう。だから、あえて昨日も『100メーターのスタートだ。そのつもりで』と。そうしたらスタートというものがいかに大事か。要するに最初から全速力でっていうね。『徐々に』『ペース配分』なんていうのはね、来季このチームにいらないと」。開幕戦の段階で100%のパフォーマンス、コンディションで臨むことを厳命したのだ。

 横一線の競争、開幕を最高の状態で迎える、といったフレーズは例年、幾度となく聞いてきた。しかし、今回は「100メートル走」という例えまで用い、さらにムチを入れた格好だ。

 この言葉に隠されたメッセージとは何なのか。それは今季、シーズン通して調子の上がらなかったナイン、特に阿部や村田、投げては内海などの主力、ベテラン組への容赦ない猛ゲキに他ならない。今季はリーグ優勝こそしたものの、主力の相次ぐ不調で、指揮官も日替わり打線を組むことを余儀なくされた。打撃、投球すべてを見直し、好調な状態でシーズンに入るべく、マイペース調整、スロースタートなどという“甘え”は絶対に許さない、というメッセージが込められている。

 早くも突きつけられた、原監督から送られた“全速力指令”。ナインはどう受け止めるか。