白石オーナーが厳命 菅野に2大ノルマ

2014年11月29日 16時00分

 巨人の若きエースに“総帥指令”が下った。白石興二郎オーナー(68=読売新聞グループ本社社長)が28日、神奈川県内で開かれた球団納会ゴルフコンペに参加。同組でラウンドした菅野智之(25)の今季の働きを絶賛した上で、来季は“20勝&沢村賞ノルマ”を課した。一方その右腕はこの日、人生初の“伯父超え”に成功。MVP受賞と合わせダブル偉業達成の喜びに浸った。

 

 この日は巨人の首脳陣、選手、職員ら総勢175人が集った。ゴルフといえば、注目は“原家対決”だ。

 

 ベストスコア「66」の原監督がプロ顔負けの腕前を誇るのは有名な話だが、おいの菅野もベストが「72」と、実力も球団内ではトップクラス。ただし、これまで親族内での対戦結果は原監督の全勝だったという。それがこの日は“波乱”が起きた。

 

 前半終了時は1アンダーの原監督を、2オーバーの菅野が追う予想通りの展開。だが後半に入って原監督が「43」とまさかの失速で、最終スコアは6オーバーの78。5オーバー、77の菅野が伯父である指揮官を1打上回った。

 

「人生初」の勝利に、菅野は拳をグッと握り締め「ついに(伯父さんを)倒すときがきたか…」と勝利の喜びに浸った。

 

 そんな菅野を、同組で回った白石オーナーが大絶賛した。ゴルフの腕については「まだ監督のほうがうまいかな」としたが、セのMVPに選出されたことには「オリックスの金子と並んでセ・パの両エース(が選ばれた)。当然といえば当然」とうなずくと、来季にかける高い期待を語った。

 

 若きエースに課したノルマはズバリ、20勝。白石オーナーは「(近年は)打者の技量も上がっているし、過去の名選手の実績と同列に論じられない」と理解を示しつつも「田中将大君のように20勝を超える実績(楽天時代の2013年に24勝)を挙げている投手もいるわけだから、まったくの夢ではない。ぜひ20勝投手として勝ち名乗りを上げてもらいたい」と厳命した。

 

 さらに投手として最高の栄誉である沢村賞についても「本人もそれは意識しているのではないかと思う。ローテをこなしていけば、手が届く距離にはあるのではないか」と期待を寄せた。

 

 巨人では1999年にルーキーの上原(現レッドソックス)が20勝(4敗)を挙げて以来、大台に届く投手は現れていない。“絶対的エース像”を追い求める菅野は、総帥が下した厳しいノルマをクリアできるか。