パMVP金子 気になるメジャーの目

2014年11月27日 16時00分

ソフトバンク・王球団会長(右)から拍手されるMVP受賞の金子

 プロ野球のNPBアワーズが26日、東京都内のホテルで開かれ、今季の最優秀選手(MVP)にセ・リーグは巨人の菅野智之投手(25)、パ・リーグはオリックスの金子千尋投手(31)がともに初選出された。最優秀新人(新人王)にはセが広島の大瀬良大地投手(23)、パはロッテの石川歩投手(26)が選ばれた。華やかな舞台にあって、やはり話題の中心となったのは、オリックスからFA宣言した金子。右肘手術の影響は去就にどう影響するのか――。

 近く遊離軟骨除去手術を行う金子について26日、オリックス・瀬戸山球団本部長は「簡単な手術とはいえ内視鏡を入れる。リハビリの状況を観察すると思うし、何が何でも早く(FA交渉を)やる必要はない。状況が落ち着くまでは」と交渉を一時中断する考えを明かした。

 金子は23日に球団の健康診断を受診後、夜に服を着替える際に右肘に違和感を覚え、球団トレーナーに連絡。25日に病院でCT検査を受け、クリーニング手術の必要性があると診断された。28日にセカンドオピニオンを受診し、早ければ29日にも手術を受ける。

 しかし、金子は2011年にも右肘の遊離軟骨除去手術と骨棘除去手術を受け、その時は復帰まで約4か月を要した。来年2月のキャンプは別メニュー調整が確実となり、リハビリ次第とはいえ、3月末の開幕にも間に合うかどうかは微妙な状況になった。

 これまで腰痛、首痛にも苦しめられるなど、故障がちな金子がまたも同じ箇所にメスを入れる。これについてメジャー球団はどう見ているのか。あるメジャースカウトは「関係ないよ。この手の手術は日常茶飯事。もちろん、今年はポスティングになっても獲るわけにはいかないけど、来年も活躍できれば、手を挙げるところはある。今年と同じ状況になると思う。値打ちは下がらない」と断言した。

 今オフのオリックスでのポスティングシステムでのメジャー挑戦は断念した金子だが、国内移籍した上での1年後のメジャー挑戦の可能性はまだ残されている。今回の手術で故障がちなマイナスイメージを持たれても不思議はないが、メジャースカウトは「過去のことより、あくまで来年にどうか、ということ。元気な選手を連れて行きたいというのが第一条件。肘を使う投げ方をする投手なんだから、ある程度の故障は仕方ない。ローテ級の投手であれだけの変化球を持ってボールを揺らすことができるんだから」と話した。