中日 金子獲得へ足かせとなる落合GM“昨年のひと言”

2014年11月26日 16時00分

昨年、井端に厳しく接した落合GM(右)は金子の争奪戦でどう出るのか。左は谷繁兼任監督

 オリックスから国内FA宣言した金子千尋投手(31)が25日、近日中に右ヒジの遊離軟骨を除去する手術を受ける方針であることを明かした。24日には今オフにポスティングシステムを利用してのメジャー移籍の断念を表明し、国内移籍がクローズアップされてきた矢先の事態。最も獲得に積極的だった中日にも不穏なムードが漂い始めた。

 

 それでも行くのか。早い段階から金子争奪戦に参戦している中日だが、肝心の主役が右ヒジの遊離軟骨除去手術を受ける方針であることが明らかになり、チーム内に不穏なムードが漂い始めてきた。

 

 金子の手術後の状態を心配する声があるのはもちろんのこと、それ以上に懸念されているのが落合博満GM(60)の過去の“オレ流発言”だ。昨年の契約交渉で年俸2億5000万円から88%減の3000万円の提示を受けて決裂し、退団した井端(現巨人)に対するもので、同GMは昨オフの10月に右ヒジと右足首を手術してリハビリに励んでいた井端に「故障がちでメスも入れたし、億以上を出して球団がリスクを背負えるか、という判断」と説明した。

 

 そんな背景があるだけに、チーム関係者は「生え抜きでチームの顔の一人でもあった井端は選手生命を左右するような手術でもなかったのに、GM主導の考えでああいうことになった。それなのに今度は同じように手術する金子を何億円も出してFAで獲得すれば、選手たちが『GMは言ってることと、やっていることが違う』とヘソを曲げかねない」と指摘。仮に金子獲得に成功しても、ナインの間で不協和音が生じるのではないかと危惧する。

 

 25日に名古屋市内のホテルで行われた球団納会で壇上に立った谷繁兼任監督は「2年連続Bクラスから次の年に優勝することは並大抵の思いではできないが、全員で同じ方向を向いて行けば不可能じゃない」とスピーチした。しかし、金子だけに特例を認めるようなことになれば、一丸ムードに多少なりとも影響が出かねない。

 

 中日は金子の獲得調査では他球団より先行していると言われており、納会後には白井オーナーも「GMに一任しているので会ったことがないが、いい選手。日本一だよ」と大絶賛した上で「『何とか獲りたい』とGMも言っていたけど、あんまり進展がないみたい。必要な選手だから、何とか来てもらえたらありがたい」と話し、改めて軍資金投入を含めた全面支援を惜しまない構えを見せた。だが、過去のオレ流発言がネックとなる可能性は高く、争奪戦の行方を左右しても不思議ではない。

 

(金額は推定)