ソフトバンク入団が秒読みとなっている松坂大輔投手(34=メッツからFA)を巡って、ナインから戸惑いの声が上がっている。過去の実績は申し分なく、戦力になると踏んでの獲得で、球団側は「人気は健在だし、ますますファンが増える」とホクホク顔だが、若手選手たちの反応はちょっと違う。

 ある選手は「野球少年だった自分たちにとってはあこがれの大スター。チームメートになること自体、想像つかないし、こんなことを聞いてみたい、なんて質問すら思いつかない」と恐縮し、別の選手も「恐れ多すぎて話し掛けられるような人ではないですよ」と真顔で話す。なかには「先発枠が1つ埋まってしまうことになるが、その枠を争うライバルだなんてまったく思えない」なんて声まで出るほど。あまりに偉大すぎて、萎縮してしまっているわけだ。

 こんな状況には首脳陣も頭を抱えるばかり。あるコーチは「あれだけ経験もあって、たくさんの引き出しを持っている選手。せっかくチームメートになるんだから、いろんな話を自分から聞きに行かないといけない。嫌がられるまで毎日、話し掛けに行くくらいでちょうどいい」と話し、松坂への“ストーカー化”を奨励している。