「井端が初日で良かった」巨人フロントがほくそ笑む理由

2014年11月26日 16時00分

会見で笑いを誘った井端

 巨人主力クラスの契約更改が25日、スタート。さっそく片岡治大内野手(31)、井端弘和内野手(39)、山口鉄也投手(31)が交渉に臨むと、大幅アップにご機嫌の井端は会見の席で自身の年俸の「下4桁」まで公開した。この異例の“大サービス”に球団から上がった声はというと「初日が井端で良かった」。その真意とは――。

 

 まさかの“発表”だった。会見冒頭、報道陣から「差し支えない範囲で…」と大まかな金額を聞かれた井端は「1000万…とんで3500円上がりました」と、5500万3500円でサインしたことを明かした。会見の最後に球団関係者から突っ込まれると「だって書いてあったから」と返し、笑いを誘った。

 

 何とも珍しい“端数”の発表だったが、球団内の反応は「いいんじゃない」と好評。スケジュールの都合で初日になったとはいえ「井端がこの日になったのは、結果的に良かったと思う」とニンマリなのだ。

 

 その理由はズバリ、球団の“イメージアップ”。井端は中日時代の昨年、2億5000万円から88%のダウン率となる3000万円の提示という事実上の戦力外通告を受ける屈辱を味わった。そんな井端が巨人では一発サイン。笑顔で下4桁まで公開したことで、中日とは違い、巨人がいかに選手を気持ちよくプレーさせることのできる“優良企業”であるかということを、世間に大いにアピールできた。

 

 交渉は1時間以上に及んだが、井端は「査定のことを一から初めて聞いたので、その分(時間が)長くはなったが、僕のほうからは何も」と納得の表情。今オフは初の保留者が出るなど、落合GMのコストカットで不満が渦巻いている中日との明暗くっきりだ。

 

 3年連続でリーグ制覇はしたものの、成績を落とした選手が多い今季の巨人。それでも上田査定室長は「選手によっては意にそぐわない評価も出るでしょうが、話し合って納得してもらえるように我々もじっくり精査します。成績が悪ければ、即25%オーバーの減額とかはあり得ません」と明言している。井端の好アシストもあり、フロントにとっても絶好のスタートを切れたか。

 

(金額は推定)