米球界の評価ガタ落ち必至 金子はFA“使い損”

2014年11月26日 16時00分

右ヒジを手術することを明かした金子

 オリックスから国内FA宣言した金子千尋投手(31)が25日、近日中に右ヒジの遊離軟骨を除去する手術を受ける方針であることを明かした。

 前代未聞の「これから手術をするFA選手」となった金子だが、メジャー移籍断念と右ヒジの故障は、本当に関係がないのか。金子は24日に表明したメジャー移籍断念については「21日に決めた」とし、右ヒジに違和感を覚えたのは23日だという。

 メジャー断念の理由を「故障」ということにしたくないとしたら…。考えられるのは「メジャーがダメになったから日本球界で」という印象を日本の球団に与えたくないということか。実際、金子は「国内球団から熱心な言葉をいただいて、来年はオリックスを含めた日本球界で頑張っていこうと強く思い、21日に(メジャー断念を)決めた」と話しており、故障する前から日本でやることを決めていた――と強調している。

 そもそもメジャーは厳しいメディカルチェックがあり、問題が判明すれば契約は白紙に戻される。たとえ軽症だとしても、故障を抱えたままメジャーと交渉するのは無謀だ。だが、日本球界なら交渉のテーブルについてくれる球団もあるかもしれない。それでも手術によるパフォーマンスの低下の可能性を考えれば、条件は低くなって当然。リスク承知で大金を出す球団は、日本でも常識的には考えにくい。

 金子サイドの代理人は当初、メジャーを条件つり上げに利用しようとしたのかもしれないが、条件つり上げどころか、結果的にメジャーへのアピールと張り切って投げた日米野球のおかげで故障→条件ガタ落ちという最悪の展開に。期限ギリギリに駆け込みでFA宣言した金子だが、完全な戦略失敗で“FA使い損”となってしまった。