広島は25日、ドラフト2位指名した亜大の薮田和樹投手(22)と広島市内で入団交渉に臨み、契約金7000万円、年俸1000万円で仮契約を結んだ。

 広島生まれで幼い頃からカープファンだったMAX151キロ右腕は「子供のころからの夢がかなった。いよいよこれからプロ野球選手への道が始まるんだと実感がわいてきました。カープは若い選手が中心になってチームを引っ張っている印象があるので、早くその仲間に入れるように頑張っていきたいです」と意気込みを新たにした。

 東都大学リーグではエース・山崎(DeNAドラフト1位)の陰に隠れ、登板はわずか2試合と華々しい実績はない。それでも「持っているポテンシャルはかなり高い。将来的に戦力になってくれる逸材」(球団幹部)と、高い素質を買われて2位指名となった。

 また実家がマツダスタジアムからほど近いとあって「地元出身の選手だけに活躍してくれれば盛り上がりも違ってくる」(チーム関係者)。生粋の広島人としての期待値も大だ。

 背番号は今季まで横山がつけていた「23」に決まった。「長身とストレートで押すピッチングをアピールして、継続して一軍でプレーできる息の長い選手を目指して頑張ります」。気迫あふれる投球で20年間、カープ投手陣を支えてきた横山を目標に、プロでの飛躍を誓った。(金額は推定)