前アスレチックス・中島の動向が不透明に

2014年11月25日 11時00分

 西武、阪神などが獲得調査を進めている前アスレチックス2Aミッドランド・中島裕之内野手(32)の動向が不透明になっている。

 

 先日のGM会議で中島が新たに代理人契約を結んだスコット・ボラス氏は「ヒロは日本に戻ってプレーすることになるだろう」と日本人メディアに対し見通しを語ったが、実際の状況はそれほど簡単ではない。3年ぶりの出戻り獲得を目指す古巣・西武の球団幹部が「本人がどうして新しい代理人と契約し直したか、その経緯を考えれば簡単に日本には帰って来ない」と言うように、渡米2年間で一度もメジャー昇格のなかった状況からの局面打開を図る目的が中島にはあるからだ。

 

 実際、あるメジャー球団関係者は「条件が下がったことでスプリット契約(マイナー契約ながらメジャー昇格時に別計算の金額に切り替わる契約)はしやすくなった。キャンプ招待選手ぐらいのオファーなら出るのではないか」と中島の米国挑戦継続の可能性について見通しを語る。

 

 しかし問題は、気持ちが米国残留にある中島の雇った敏腕代理人・ボラス氏が、早々に「日本帰国」を日本メディアに公言していることだ。

 

 本来、代理人とはクライアントの意向に沿って交渉を進めるものだが、ボラス氏は条件闘争に尻込みする担当選手に対しては、交渉のイロハを教育しながらより高い条件を求めるタイプの代理人。

 

 また、実際に受けていたオファーが同氏の意向に沿わず、その内容を担当選手に伝えずにトラブルになった例もある。

 

 同氏のコメントを聞く限りクライアントである中島の意向よりも、より高い条件の取れる日本復帰をすでに最優先しているようにも取れる。当然、マネーゲームに巻き込まれる日本球団も戦々恐々としているが、果たしてどうなるか。