阪神・梅野に早くも“ポスト鳥谷”の期待

2014年11月22日 16時00分

大幅アップでサインした梅野

 阪神・梅野隆太郎捕手(23)が21日の契約交渉で今季年俸840万円から960万円アップとなる1800万円(推定)でサインした。球団は新人ながら全144試合にベンチ入りし、67試合で先発マスクをかぶったことを評価。来季は正妻定着を期待しているが、現場以上に梅野に熱視線を注いでいるのが営業サイドだ。鳥谷敬内野手(33)がメジャー移籍した場合には梅野が救世主になるという。

 

 大幅アップをゲットしたルーキー捕手は「自分自身まだまだ成長段階。今季はいろいろな経験をさせていただいた。この財産を来年に生かしたい」と、さらなる飛躍を誓った。

 

 2013年秋のドラフト会議で4位指名され、福岡大から入団。非凡な打撃センスを買われて、1969年の田淵幸一以来45年ぶりに新人捕手として開幕戦に出場。7月1日のヤクルト戦では、これも田淵以来、45年ぶりとなる2打席連続本塁打を放った。捕手としても7月から9月中旬まではスタメン出場が続いた。

 

 正捕手を補強に頼っていた時期が長かったこともあって、待望の“生え抜き正妻″誕生にチーム内外は大いに盛り上がった。球団フロント、首脳陣も正捕手定着を期待しているが、中でも営業サイドの鼻息は相当なものだ。営業関係者からは「戦力的にはもちろんだが、営業面でも梅野はレギュラーになってもらわなくてはいけない」という熱烈な待望論が湧き起こっている。

 

 その理由は今季の梅野の営業実績だ。球団関係者は「グッズをとってみても梅野は鳥谷、藤浪に迫る勢いで売り上げを伸ばしている。7月のブレーク直後はもちろん、シーズン終盤にプロの壁に苦しんで成績を落としてからも人気が高い。正直、想像以上で、それだけファンの期待値が高いということ。この勢いを失わないためにも来年はレギュラーはつかんでもらわないといけない」と力説する。

 

 早くも球団トップクラスの人気を誇る梅野だが、万一、来季以降の出場機会が減ってしまえば“一発屋”で終わってしまう。しかも、トップクラスの人気を誇る鳥谷がメジャーに流出危機だけに「梅野人気」は何としても維持したいところ。逆に梅野が正捕手に定着すれば藤浪との人気、実力を兼ね備えた“2本柱”が確立される。それだけに梅野への期待は高まるばかりだ。

 

 梅野も「ファンの方々が期待してくれてグッズも買ってくれるのはすごくうれしい。それを裏切らないようにしたい」と気合満々。来季はチーム成績はもちろん球団の金庫にも大きな影響を及ぼす存在になっている。