阪神に「中島獲り」の切り札があった!

2014年11月22日 07時30分

西岡(左)と福留が直接中島にアドバイスする

 中島裕之内野手(32=前アスレチックス2A)の獲得を目指す阪神に秘策あり――。中島の古巣・西武に加え、オリックス、中日など争奪戦はここへきてヒートアップしているが、虎にはとっておきの切り札があるという。それは“日本球界復帰の手引書”の存在だ。

 複数の球団が獲得に名乗りを上げ、混沌としてきた中島争奪戦。西武が4年総額12億円でオファーしたともいわれる中、阪神の球団幹部は20日、「(中島への提示)条件については交渉事だから言いづらい。(マネーゲームになるか)どっちとも言えない」と話すにとどめた。

 しかしながら、虎に悲観ムードはない。球団関係者がいう。「ウチには他球団よりもはるかに多くデータがある。日本球界に復帰した日本人メジャーリーガーのデータがね。それぞれ、うまくいった部分と難しかった部分があったが、その情報は中島の日本球界復帰に大きなプラスになる。そこをアピールしていきたい」

 阪神1年目から活躍しながら、その後は故障に苦しみ、2012年に引退した城島。1年目からチームに溶け込み、リーダーシップを発揮した西岡。日本球界復帰当初はタイミングの早い“メジャー式打法”が抜けずに苦労しながら徐々に適応し“日本式打法”を取り戻していった福留。当然、球団はメジャー帰り3選手が、どう日本球界に適応し、どこでつまずいたかを把握している。そんな3選手それぞれの苦労と工夫を盛り込んだ“日本球界復帰の手引書”を金銭や契約年数に加えた“交渉条件”として中島に提示するというのだ。中島はメジャーでプレーしておらず、“メジャー帰り”ではないが、米国からの復帰という点は3選手と同じ。大いに参考になるはずだ。

 さらに別の関係者は「手引書として渡すだけでなく、ウチに入れば西岡、福留が中島に直接、アドバイスすることができる。ここまで復帰組から情報を得られる球団は(中島争奪戦の相手には)ないでしょ」と胸を張る。他球団にない虎の環境こそがアドバンテージになるはず、とにらんでいるわけ。

 阪神は来季、球団創設80周年を迎える。その節目の年に優勝するためにも地元関西出身のスラッガー・中島は欠かせない。絶対に獲得するつもりだ。