【日米野球・親善試合(20日、沖縄)】3回の守備から途中出場の丸佳浩外野手(25=広島)が5回無死一塁の打席で和田(カブス)の初球を振り抜き右越えへ適時三塁打し「振ったら当たった。チャンスで打てて良かった」と満面の笑みを浮かべた。20日発表のベストナインにも7年目で初受賞。「まさか自分が受賞できるとは思っていなかったので驚いています。今後も選ばれるように精一杯頑張っていきたい」と、これまた喜びを爆発させた。

 そんな丸は赤ヘルの新たなチームリーダーとしても期待されている。緒方新監督は背番号9の後継者でもある丸の秋季練習やキャンプでの姿を「走っている時はつらく自分のことで精一杯の選手ばかりだが、そんな中で丸は声を出すだけでなく、周りにも『頑張っていこう』と言っている。そうすることでみんなも盛り上がる。それこそがリーダーだと思う。若い選手はバカになることも必要だが、それもできる」と絶賛。実力と統率力を備えた次世代の“顔”になってほしいというのだ。

 今季は初めて全試合出場を果たして打率3割1分、19本塁打、67打点をマークした。来季はナインをグイグイと引っ張る男としても注目されそうだ。