阪神・平田ヘッドなぜ?“鬼軍曹”から“仏”に変身

2014年11月20日 16時00分

和田監督(奥中央)と話し込む平田ヘッドコーチ

 21U日本代表監督の任を終えた阪神・平田勝男新ヘッドコーチ(55)が19日、高知・安芸秋季キャンプに合流した。今季までの二軍監督時代は厳しい指導で若虎から“鬼軍曹”と恐れられていたが「一軍の選手は大人。二軍のようにやるわけにはいかない」と“仏”への変身を予告。実際、その通りの“動き”を見せたが、これにチーム内から不安の声が出ている。そのわけは…。

 

 安芸キャンプに合流した平田ヘッドは練習前にはにこやかな表情で訓示を行い、最後は「ハイ、OK。シェーシェー(謝謝)」と21Uワールドカップが行われた台湾仕込みの中国語ギャグでナインを笑わせた。練習中も和田監督とコミュニケーションをとりつつ、絶えず穏やかな表情で選手を指導した。

 

「一軍の選手は大人。二軍のようにやるわけにはいかない」。事前に平田ヘッドは厳しさを押し出してきた“鬼の二軍監督”から“仏の一軍ヘッド”への変身を予告していたが、まさにその通り。練習後は「選手が生き生きやっていて良かった。若い力が出てこないとアカン」と満足そうだった。

 

 しかしながら、この状況にチーム内からはこんな不安の声が出ている。「ウチがここ数年、土壇場で弱いのは、はっきりした“怒り役”がいなかったからというのもある。平田さんはその適任。それなのに…。ずっと“仏の平田”のままでは困る時がきっとくる」(球団関係者)

 

 別の関係者も「しばらくは(平田ヘッドの厳しかった)二軍監督時代のイメージが残っているから若手はピリピリするだろう。試合中や練習中、ふがいないプレーや気迫が見えなかった時などに大きな声でどやしつけたりしたイメージが鮮明に残っているからね」といいながらも“仏”のままなら、いずれ、その効き目もなくなるとの見方。「いざとなったら周囲で(平田ヘッドを)説得して“鬼モード”に戻ってもらうことになるだろう。どうしても戻らなかったら監督直々に交渉してもらうのもいい」との声も出ているほどだ。

 

 もちろん、若手にしてみれば、平田ヘッドの“鬼モード”再変身は何としても阻止したいところだろう。“仏”のままでいてもらうためにも来季は結果を出すしかない。