巨人ドラ1岡本を待ち受ける“鬼コーチ”

2014年11月20日 16時00分

巨人ドラ1岡本への期待は大きい

 巨人は19日、ドラフト1位指名した岡本和真内野手(18=智弁学園)と大阪市内のホテルで交渉し、契約金8000万円、年俸1200万円で仮契約を結んだ。チームの誰もが生え抜き大砲候補との対面を心待ちにしているが、なかでも手ぐすね引いて待っているのが、内田二軍打撃コーチだ。これまで数々の名打者を送り出してきた名伯楽は、本紙にひそかに温めている岡本育成プランの一端を明かした。

 

 晴れて巨人の一員となった岡本は「自分の長所である長打力をもっと伸ばしていきたい」と力強く抱負を語った。

 

 秋季キャンプ中のジャイアンツ球場で、大物ルーキーとの対面を待ちきれない様子だったのが原監督だ。「久しぶりに金の卵がジャイアンツの門をくぐってくれた。まずはいいコンディションで巨人に来てもらいたい」とメッセージ。その一方で「やはり段階というのは必要。地固めをした上で、というのが巨人の育成のスタイルだから」と、まずは二軍でじっくり育てる方針を明かした。

 

 そんな“金の卵”の育成は内田二軍打撃コーチが担う。岡本の印象について「映像は見たけど『作る・育てる・生かす』の中でどこからスタートするか。実際に見てみないと…」と前置きしたが、数々の大打者を育て上げた名伯楽の頭の中ではすでに“育成プラン”が浮かんでいた。

 

「素材はいいものがあると思うし、パワーも持っている。そこを生かす感じからやっていけたら。木のバットになっても、自分のフォームや練習を僕はいじろうとは一切思っていない」。手を加えないのは素質あり、と見込んでいるためで、高橋由や阿部が入団した際も同様だったという。

 

 具体的なイメージも膨らんでいる。広島、巨人で通算364本塁打を放った江藤(現巨人二軍打撃コーチ)だ。内田コーチは89年の広島入団時から指導。93年シーズン限りで退団したが、その年、江藤は素質が開花し、34本塁打を放って本塁打王に輝いた。

 

 岡本も江藤コーチ同様の183センチ、95キロと恵まれた体格。「練習で鍛え上げて10キロぐらい減るヤツもいる。やせたんじゃなく体が締まったという表現だね。僕が(広島時代に)携わった江藤もそうだ。彼はものすごく過酷な練習をしてあの地位を築いた」と岡本にも猛練習を課すつもりだ。

 

 実際に指導を受けた江藤コーチは「鬼…というか本当に厳しかった。それこそ朝から晩まで練習だったよ」と苦笑いで当時を振り返ったが、内田コーチの指導への情熱は67歳を迎えた今もまったく衰えていない。この日は笑顔で「プロ野球選手になるという実感が湧いてきた」と語った岡本だが“地獄の門”をくぐる覚悟はできているか。(金額は推定)