小久保監督が痛感した侍に足りないもの

2014年11月19日 16時00分

中田(左)を見つめる小久保監督(中)

「2014 SUZUKI日米野球」第5戦が18日、札幌ドームで行われ、MLB選抜が3―1で勝利。対戦成績は侍ジャパンの3勝2敗となった。開幕3連勝で24年ぶりの勝ち越しを決めた今回の日米野球だったが、終わってみれば対戦成績は3勝2敗。小久保裕紀監督(43)は「勝ち越したとはいえ(最終戦でも)勝ちにいって結果的に負けたのは悔しい」と表情も硬かった。

 

 今大会を通じて「日本の投手陣がしっかりレベルの高さを証明できたシリーズだった。打線も以前ほどメジャーのボールの差を感じずに対応できた思う」(小久保監督)と手応えは得た。だが、投打の両面で大きな課題が浮き彫りとなったのも事実で、指揮官は語気を強めながら「やっぱり、この先は左投手の先発が球界に出てきてほしい。それと右打者ですね。相手を見ると左投手の先発が半分ぐらいいるので。日本は比較的、左打者が多くなっているので右の強打者が必要だと思う」と訴えた。

 

 今大会で先発したのは前田(広島)、金子(オリックス)、則本(楽天)、藤浪(阪神)、大谷(日本ハム)とすべて右投手。特に今季のパ・リーグでは規定投球回数に達した左腕が8勝13敗の辛島(楽天)1人、セ・リーグも規定投球回をクリアした20代の左腕が大野(中日)だけで、選ぼうにも選べない現状もあった。

 

 右の強打者のメンバー入りを切望したのも、そもそもは今大会で4番を務めた中田(日本ハム)が期待外れに終わったから。15日の第3戦こそガスリー(ロイヤルズ)から2ランを放ったが、通算成績が19打数4安打で打率2割1分1厘、1本塁打3打点では侍の主砲として物足りない。勝ち越しても指揮官が素直に喜べないのも当然か。