「大谷メジャーで二刀流は可能?」MLB首脳陣を直撃

2014年11月20日 11時00分

ファレル監督を直撃する青池氏

 18日に幕を閉じた「2014 SUZUKI日米野球」で注目を集めたのは、第5戦に先発した大谷翔平投手(20=日本ハム)。4回2失点ながらMAX160キロの直球で毎回の7三振を奪った。そんな大谷にはMLB軍団も興味津々。本紙「メジャーオフ通信」でおなじみの青池奈津子氏の直撃に、将来的な「メジャーでの二刀流挑戦」を容認する発言まで飛び出した。

 

「ボールの違いもありましたし(マウンドも)ちょっと硬かったですけど、その中でも狙って空振りも取れたし、収穫はありました。(メジャーリーグは)まだまだ手の届かない所ですけど、これから一つひとつ積み重ねていきたい」

 

 こう大谷はメジャー相手に初めて登板した2試合、計5イニング80球を振り返った。「投手専念」という栗山監督の要請により、今回は打者での出場機会はなく、打者・大谷としては「(メジャー投手の球が)どんなボールなのか野手に聞いてました」と心残りはあった。そんな大谷は将来的にメジャーに行っても「2ウエー・プレーヤー継続」が可能なのか? 青池氏がファレル監督ら首脳陣にずばり直撃した。

 

 青池:二刀流の大谷選手をどう思いますか。

 

 ファレル:先発投手で11勝を挙げながら10本塁打を打った彼の能力は明らかにユニーク。ただ、スカウティングリポートの評価は投手の方が高いかな。なぜなら100マイル(約161キロ)を投げられる投手なんて米国でもめったにいない。それは本塁打を10~15本打てる選手よりも明らかに希少な才能だよ。考え方としては「最も価値が高い能力は何か(チームにとって)最も効果がある能力は何か」ということ。

 

 青池:もし5年後に彼がレッドソックスに来たとしたら?

 

 ファレル:それは大きな仮説だね! 恐らく今から5年間の間にどちらの能力が高いのか査定していく必要があると思う。

 

 青池:彼が本当にどちらも選べないほどのずばぬけた才能を持っていたとしたら?

 

 ファレル:それは柔軟に考える必要はあるね。さっきも言ったように、あくまでも仮説だから実際にどうなるか分からないけれど、彼の価値が自然と定まるまではあらゆる可能性を受け入れるようにするしかないよね。可能性にはオープンでいる必要がある。マイナーリーグで実際にこういうこと(二刀流)はあるよ。高校生ドラフトで野手としても投手としても優秀な選手をドラフトするとしよう。マイナーでは、自然に試合で方向性が見えてくるまではどちらもやらせることが多い。それは、競争相手にもよるし、別の可能性などにもよる。

 

「メジャーではありえない!」と完全否定されると思ったが…。リップサービスを差し引いても、予想外に肯定的な見解。これはファレル監督の右腕・ニエベス投手コーチも同じだった。

 

 ニエベス:もちろん否定的になる必要はない。彼はとても才能のある選手だし、打てるんだったらチームのために利用しない手はない。もし彼にそれだけ才能があるなら、投球練習も打撃練習もできるよう特別メニューを作成することは可能。彼が最もやりやすいように僕らもできるだけ努力するよ。

 

 首脳陣2人の二刀流へのスタンスはどこまでも好意的だった。