メジャー濃厚の鳥谷に「ファン感謝デーで別れのあいさつを!」

2014年11月19日 16時00分

メジャー挑戦への正式表明が待ち望まれる鳥谷

 阪神・鳥谷敬内野手(33)の「メジャー挑戦宣言」に注目が集まっている。海外FA権を行使し、すでに球団にはメジャー移籍を目指す意向を伝えている。しかし、まだ鳥谷自身は肉声でメジャー挑戦を表明していない。球団サイドは将来のためにも虎ファンの後押しを受けるような“メジャー宣言″が必要と考えており、22日のファン感謝デーが最高の舞台になると期待している。

 

 鳥谷は球団との交渉予定について「ないです」と話したものの、メジャー移籍が第1希望であることを伝えている。すでに米大リーグ球団との交渉に備えて多くの主力選手を顧客に持つ大物代理人のスコット・ボラス氏とも契約しており、メジャー挑戦は既定路線だ。

 

 ただ、まだ鳥谷自身の口から直接、メジャーへの思いを表明していない。球団関係者は「気持ちが決まっているんだったら、早い段階で公の場で話をした方がいい。メジャーはプロ入り前からの夢だったんだし、2012年に海外FA権を取得してから2年間は封印していた経緯もある。ファンも応援してくれるはず」と一日も早い“メジャー挑戦宣言″を出すことを勧める。

 

 絶好の舞台もある。22日に甲子園球場で行われるファン感謝デーだ。様々なイベントが企画されており、選手と触れ合うこともできるとあって熱心な虎ファンが集まる一日だ。チーム関係者は「例年、移籍も視野に入れている選手は欠席することが多い。鳥谷自身も本当は出たいと思っているのかもしれないけど参加するかどうかは微妙。できれば、この場で直接、ファンに自分の率直な気持ちを伝えることができればベスト」という。

 

 球団サイドが“メジャー宣言″にこだわる理由は松井秀喜氏の例があるからだ。球団関係者は「鳥谷は幹部候補生。移籍したとしても、必ず戻ってきてもらわなければいけない人材。その時に歓迎されて戻ってこられるように、しっかりと自分の気持ちを伝える必要がある。松井もFA権を行使してメジャー移籍することを決めた段階で自分の夢を語ってファンを納得させた。あの会見があったからこそ巨人ファンから指導者としての復帰を望まれる存在になっている」と指摘。松井氏のように移籍後もファンから愛される存在になるためにも、きっちりと意思を表明するべきだというのだ。虎からメジャーに挑戦した先輩の井川慶や藤川球児も最後のファン感謝デーに参加し、ケジメをつけた上で海を渡っている。

 

 掛布DCも「彼が決断したなら手を叩いて送り出すべき」と話すように、誰も夢を止めることはできない。まずは正式表明が待ち望まれている。