V奪回を目指す広島で守護神キャム・ミコライオ投手(30)の退団余波が懸念されている。同投手は来日3年間で守護神を務めるなど169試合で6勝10敗73セーブ、防御率2・43と活躍。来季はヒースや新助っ人のマイク・ザガースキー投手(31=前ブルージェイズ3A)、一岡らが守護神候補になりそうだが、すぐには埋まりそうにない損失があるという。それはミコライオより2歳年上の姉さん女房、ティファニー夫人の存在だ。

「外国人選手の家族のリーダーとしていろいろとやってくれていた。新しい助っ人やその家族がなじめるように世話をしてくれていたし、日本人選手との懸け橋役になっていたおかみさん的な存在。明るい性格で他の外国人家族も居心地良くいられたことで、選手もストレスなくプレーできたと思う。貢献度は高い」(チーム関係者)。エルドレッドやロサリオ、途中加入のヒースらの今季の活躍も「(ティファニー夫人に)助けられた部分も大きい」という。

 今オフにはザガースキーの他にヘスス・グスマン内野手(30=前アストロズ)、クリス・ジョンソン投手(30=前ツインズ3A)も加入。来季もプレーするエルドレッド、ロサリオ、ヒースの夫人も含め「他にリーダーシップを取ってくれる人が出てきてくれればいいが…」(同関係者)。緒方新政権となり、助っ人陣も新体制となる赤ヘルに、新たな“おかみさん”は出現するか。