広島復帰を果たした新井貴浩内野手(37)が14日、マツダスタジアムで入団会見に臨んだ。8年ぶりにカープのユニホームに身を包んだ新井は「自由契約を選択した時にまさかカープから帰って来い、と言ってもらえるとは思っていなかった。かなり悩んだが、最後は育ててもらったところで燃え尽きたいと思ってお世話になることを決断した」と経緯を口にした。


 そんな新井にはチーム内から“虎キラー”襲名の期待が掛かっている。今季は阪神にゲーム差「0・5」でまくられて3位に終わり、対戦成績も10勝14敗と負け越し。打線は虎投手陣に対して2割4分6厘と対戦したセ・リーグ5球団のなかで最も苦戦している。


 そこで新井だ。「阪神戦で打ってくれればチームも盛り上がるし、向こうのダメージも大きいはず。もともと移籍する直前はよく阪神戦で打っていた。阪神の投手陣の情報も持っているだろうし、攻略できるはず」(チーム関係者)


 広島時代の2006年は打率2割9分8厘、07年が3割1分5厘と阪神戦で打ちまくっていただけに大きな期待が掛かる。


「初心に帰って泥だらけになりながら競争していきたい」と決意を口にした新井。来季は虎キラーとなって古巣に恩返ししたいところだ。