日本一連覇を目指すソフトバンク・工藤公康新監督(51)が“門戸開放宣言”を出した。新指揮官は「ドアを開けておいていいのか分からないけど。普通は閉まっていますからね」と冗談を交えながらも「いつでも(宿舎の部屋に)入ってきていいですよ、という意味。僕は選手と話をしたいタイプ。こんなこと言ったら…とか思う必要はない。何でもいいから言ってきてほしいですね」と春季キャンプや遠征先での自室への訪問を歓迎した。


 とはいえ、ナインからすれば、すでに監督が寝ているかもしれない部屋のドアを叩くのは勇気がいるようで「いや、行けないですよ。さすがに行ける選手いないでしょ」(若手選手)と尻込みするばかり。そこでチーム内からは、ある偉大な球団OBの名前を出して背中を押す声が出ている。

「(監督が)そこまで言ってくれているんだし、気持ちがあるなら行けばいいと思う。城島(健司氏=38)の例があるわけだからね」(チーム関係者)


 高卒3年目で捕手のレギュラーとなった城島氏は、年齢がひと回り以上違う現役時代の工藤監督の部屋を夜な夜な訪問。配球についての手厳しい言葉を浴びせられながらも、理論派の大先輩に必死に食らいつき、その後の成長につなげた。今回は監督と選手の立場になるが、その姿勢は見習うべき、というわけだ。工藤部屋から“第2の城島”が誕生するか。注目だ。