大野臨時コーチを直撃 若虎投手陣の課題は

2014年11月16日 09時00分

お手本を示しながら筒井(左)に指導する大野氏

【核心直撃】広島OBの大野豊氏(59)が阪神の秋季キャンプ(高知・安芸)で臨時投手コーチとして連日、熱血指導を続けている。今季も一軍登板のチャンスをもらいながら、つかみきれなかった投手が多い。この伸び悩む虎投手陣を、先発、リリーフとして広島の黄金時代を支えた左腕は実際に指導した上でどう感じているのか。何が足りないのか。現状を打破するために必要なものは――。大野氏を直撃した。

 

 ――秋季キャンプもあと1週間。阪神の若手投手陣の印象は

 

 大野:素材は揃っている。いいものを持った選手が多いというのが正直な印象だね。

 

 ――素材の良さが一軍での結果につながらない選手が多い

 

 大野:そうだね。結果が出ないのには、必ず何かしら原因がある。メンタルだったり、体調だったり…。それをしっかり考えないといけない。ブルペンだけ良くてマウンドで力を発揮できない「ブルペンエース」にはなってほしくない。

 

 ――ブルペンエースを返上するためには

 

 大野:大事なのは自分と向き合って、自分を持つこと。自分がどういうタイプの投手で、どういう長所、短所があるのかを把握する。それで初めて勝負ができる。簡単ではないが、そういう考え方をすれば結果につながる。

 

 ――そういう話は選手にも

 

 大野:できる限り言うようにしている。自分もプロに入って数年は全くダメだった。それでも常にそれを考え続けて42歳までプレーすることができた。負けたくなかったし、どうすれば勝てるか知りたかった。そして自分を持つためには基礎が大事。

 

 ――そういう面で阪神の選手は

 

 大野:基礎を飛ばして応用に走っている選手も多いように思う。やはりまずは幹を太くすること。枝葉はそれからでいい。好奇心を常に持ってほしい。自分にとって何が足りないのか、どうすればうまくなるのか、どうすれば勝てるようになるのか――。常に考えることが向上につながるんです。

 

 ――まずは自分を持つことが大事

 

 大野:阪神は特に自分をしっかり持たないといけないしね。周りからいろいろ言われるし、チヤホヤされることも多いから…(笑い)。