日米野球の初戦(12日、京セラドーム)に先発し、5回無失点と好投した広島・前田健太(26)。メジャー挑戦を夢見る右腕にとって大アピールの場になったが、そんな赤ヘルエースに対して広島サイドからは「藤浪攻略のヒントをつかんできてほしい」との声が出ている。

 広島打線は阪神・藤浪を大の苦手としており、通算1勝8敗と白星を献上しまくっている。左打者を並べるなど、様々な対策を練って臨んだ今季も1勝6敗と攻略できずじまい。2位・阪神に0・5差の3位に終わった一因にもなっている。このままではいけない。来季に向けて何とかしなければならない。そこで思いついたのが“侍・マエケン”の活用だ。

「(侍ジャパンの間に)藤浪がマエケンに聞きたいこともたくさんあるだろうし、代表として一緒にいる時間も長いので話をする機会は多いはず。その中でピッチングの話もするだろう。投手の先輩としていろいろ教えてあげるのはいいことだが、話の中で弱点も見えてくるはず。それをお願いしたい」(チーム関係者)

 MLBオールスターチームを封じ「楽しさもあったし、怖さもあった。本当にいい経験をさせてもらった」と充実の表情を浮かべていた前田だが、赤ヘルからの重要な“ミッション”をクリアすることはできるか。期待は大きい。