<日米野球 記念試合(11日):MLB8-7巨・阪)>メジャーのパワーの前に屈した阪神・巨人連合軍だが、指揮を執った阪神・和田豊監督(52)は「結果うんぬんよりもこういう経験をできたことが大事」と収穫を口にした。

 指揮官が指摘する“収穫”とは宿敵・巨人ナインと同じベンチに座って戦ったことだ。球宴などでライバル球団とともに戦うことはあるが、2球団だけの連合チームは異例で、より密接な時間を過ごすことができる。試合後には、あるベテラン選手が「和気あいあいとできた。なかなかない経験なので良かった。巨人の選手と情報交換もできましたよ」と言えば、若手野手も「何人かに話は聞くことができました。今後に生かせると思う」と打ち明けた。さらに、別の若手選手は「一番の収穫は巨人の選手も試合へのアプローチ方法や練習方法が同じだったこと。うちと巨人の違いは練習やアプローチではなく、経験にあると再確認できた。逆に言えば今やっていることをしっかりやれば追い越せる」と胸を張った。

 試合前の練習中には関川打撃コーチと巨人の主砲・阿部がバットを片手に“打撃談議”を交わす場面も…。リーグ優勝した巨人とのゲーム差は7。この大きな差を埋めるためにも、意味のある一戦となったようだ。