広島残留の梵は「物申す会長」

2014年11月11日 16時00分

 今季国内FA権を取得した広島・梵英心内野手(34)が10日、マツダスタジアムで5度目の交渉に臨み、権利を行使せずに残留することを表明した。現状維持の年俸1億円(推定)での単年契約。「カープのことを一番に考えないといけないし、カープ以外のことは考えられなかった」と話した。

 

 緒方新監督にも交渉中に電話で残留する意思を報告し「期待しているので頑張ってくれ」と言われたという。新体制となり、チームは若返りを図っているが「若いからといって活躍できるわけではないし、年を取っているから活躍できないというわけでもない。結果を出せば使ってもらえる」と定位置をつかむことに意欲をみせた。

 

 梵の残留にはチーム内もひと安心だ。戦力面だけではない。「(梵は)選手の環境を良くしようと球団にいろいろと要望を出してくれている。これだけ言えるのは他にいない。そういう意味でも残ってくれたのは本当によかった」(ある選手)

 

 かつてはマツダスタジアムの内野付近に日光が差し込み、守備に影響した件で梵が率先して球団に改善を要求。選手会長に就任した今季も二軍キャンプ地の宮崎・東光寺球場の室内練習場の照明を明るくしてほしいと訴えるなど、ナインにとって梵は“物申す会長”としても欠かせない存在だからだ。

 

「このチームで勝ちたいし、優勝したい」という梵は今後もグラウンド内外で赤ヘルをけん引するつもり。ナインも頼りにしている。