4連勝の若鷹・武田は新人王を“辞退”

2012年08月23日 18時00分

 ソフトバンク・武田翔太投手(19)が19日のオリックス戦(京セラドーム)に先発し、デビューから無傷の4連勝を飾った。

 高卒新人の初登板から先発4連勝は、1966年の巨人・堀内恒夫氏以来46年ぶり。パ・リーグでは史上初の快挙だ。ピンチでもマウンドで笑顔を絶やさない肝っ玉ルーキーは「記録のことは考えていないです」とサラリ。このまま白星を積み重ねれば同じ高卒の楽天・釜田(5勝1敗)らと新人王争いすることになるが、武田は「体ができているのは釜田ですからね。僕は長い目で見てもらうということで…」と早々と“辞退”した。

 こんな落ち着き払った19歳の言動にライバル球団は戦々恐々としている。ある球団スコアラーは「まだ5回か6回までしか投げさせていない。球団も大事に育てようとしているし、本人も自覚している。将来のために新人王に興味ないと言い切れるのは大したもの。これだけ精神的にしっかりしていれば大きく崩れることはないし、白星はまだまだ伸びていく」と評価。その上で「彼が出てきてからソフトバンクも調子が上がってきた。快進撃の象徴的存在になっている。このまま勝ち続けるとソフトバンクの勢いも止まらない」と警戒を強めている。

 7月7日の武田のデビュー後のチームは19勝10敗2分けと好調に転じた。20日に抹消されたのも「疲れを考慮」したもの。新人王レースよりチームの勝利…ソフトバンクにとっては連覇の切り札的存在となるかもしれない。