阪神ライバルの西武は中島獲得に暗雲

2014年11月08日 16時00分

 西武が3年ぶりの出戻り獲得を目指す前アスレチックス傘下2Aミッドランド・中島裕之内野手(32)の動向が不透明になってきた。

 

 国内復帰の際、11月中までは旧所属球団の西武が保有権を有するため、FA補償を回避する阪神、楽天、中日などのライバル球団は12月まで静観するしかない。資金面で例年にない親会社のバックアップを得ている西武は「ウチはどうしても欲しい。三塁を空けて待ってる」(鈴木球団本部長)と国内他球団が交渉を急げない間隙を縫って6日、米国にいる本人に電撃アプローチ。条件面も伝えラブコールを送ったが回答は保留された。

 

 というのも、中島本人がいまだ米国残留の可能性を模索しているからだ。中島の関係者が「少なくとも何かが動きだすのは12月なんじゃないですか」と言うように、このタイミングで代理人を敏腕スコット・ボラス氏に代えた中島の意思は、来月8日から11日までカリフォルニア州サンディエゴで行われるウインターミーティングにある。2年間で一度もメジャー昇格のなかった本人がどんなオファーを望んでいるかは不明だが、少なくとも日本復帰ありきではなく、メジャー挑戦継続にいちるの望みを託している。

 

 西武や西武OBが首脳陣にいる中日は、本人とのホットラインでアプローチを試みているが「交渉自体の窓口は代理人になる」(前出関係者)と国内球団もボラス氏との神経戦は避けて通れない。米球団から景気のいいオファーが望めない以上、ボラス氏がクライアントを最も高く売る市場は日本にしかない。「マネーゲームはしない」(鈴木本部長)とする西武が、現状で最も資金力と獲得への熱意を併せ持つ阪神に勝利することはできるか。