阪神 成瀬獲りの最終兵器は西岡

2014年11月09日 09時00分

西岡(右)と成瀬は今年5月の交流戦でも楽しそうに言葉を交わした

 阪神がFA戦線で大苦戦している。海外FA権を保有している鳥谷敬内野手(33)が渡米し、メジャー移籍は避けられない情勢。一方、獲得を目指していたロッテ・成瀬善久投手(29)、日本ハム・宮西尚生投手(29)についても断念ムードだ。補強戦略の大幅見直しも迫られているが、まだまだ完全撤退するわけにはいかない。成瀬を大逆転獲得できる最終兵器が残っている、というのだ。

 

 13日の交渉解禁を前に続々と“悲報”が届いた。今オフは実績のある投手が次々と国内FA権を取得。先発、リリーフともに駒不足に陥っていた阪神にとって補強ポイントを埋める絶好の機会だった。

 

 ところが、早い段階からマークしていたオリックス・金子はメジャー志向が強いことが判明し、平野佳もFA権を行使せずに残留することが決まった。

 

 そして、大本命だった成瀬、宮西の獲得も絶望的な状況だ。特に成瀬はFA権を行使することを表明し、申請書類も提出。ロッテがFA宣言した上での残留を認めていないことから移籍が決定的となった。阪神も交渉解禁となる13日の速攻アタックに向けて準備を進めてきたが、在京球団を希望していることが判明。熱心に調査を継続してきたヤクルトへの移籍が有力視されており、阪神サイドには「成瀬はもう厳しい」(球団関係者)と落胆ムードが充満している。

 

 そんな中、まだ最後の一手が残っている、とばかりに気勢を上げる関係者もいる。その希望の星は西岡剛内野手(30)だ。西岡と成瀬は2004年から10年まで7年間、ロッテで一緒にプレーし、年齢も西岡が1歳上。ロッテ関係者も「年も近いし、とても仲が良かったですよ。食事もよく一緒に行ったりしていたはずです」と証言する。

 

 その良好な関係は現在も継続中で、交流戦などで顔を合わせれば親しく会話する間柄。すでに阪神サイドも2人の親密な関係に注目しており、今回、獲得調査を行う際にもフロントは西岡に成瀬の性格などについて聞き取り調査を行ったほどだ。そこで「うちには西岡がいる。西岡に出馬してもらえば、成瀬を口説けるはず。電話などで西岡からうちの良さを伝えて誘ってほしい」(阪神関係者)と“ラストチャンス”に期待を寄せているのだ。

 

 米大リーグ・アスレチックスからFAとなった中島裕之内野手(32)の獲得にも動いているが、複数球団の争奪戦となっており予断を許さない状況だ。このままでは今オフの補強戦線は鳥谷流出の大きな穴だけが残る大惨敗に終わってしまう。最終兵器・西岡による大逆転の一発が頼みの綱だ。