オリックス・糸井嘉男外野手(33)はゴールデングラブ賞を日本ハム時代から6年連続6度目の受賞。「毎シーズン目標にしている賞ですし、今年も受賞できて本当にうれしいですし、光栄です」と喜びを口にした。

 そんな糸井は、夢であるメジャー挑戦をひとまず“封印”している。オフに入って瀬戸山球団本部長と食事。「来年も一緒に頑張ろう」と声をかけた本部長に「わかりました!」と力強く答えたという。

 頼もしいリーダーに瀬戸山本部長は「首位打者を取ったお祝いもあったし、チームを引っ張ってもらわないといけない選手。来年のことをいろいろと話した」と振り返った。

 糸井は日本ハム時代からメジャー挑戦を考えており、今オフもポスティングシステムによるメジャー直訴を視野に入れていた。しかし、両ヒザ痛など度重なるケガに苦しめられ、首位打者を獲得したものの、チームはV逸。終盤から満足な練習もできず、日米野球に備えて神戸で調整する現在も守備練習は行っていない。日米野球後に本格的なリハビリに取り組み、その後は再びチームのために奮起する覚悟だ。

 チーム内からも「来年は目標にしていたトリプル3(3割、30本塁打、30盗塁)を絶対に達成してほしい。あいつのバットなしで優勝なんて考えられない」と期待される糸井。瀬戸山本部長の前で誓った言葉を有言実行するしかない。