巨人「5人ローテ制」は危険な賭け

2014年11月03日 16時00分

ブルペンで大竹(左)の投球を見守る原監督

 巨人・原辰徳監督(56)が2日、来季の先発ローテーションを5人制で回す考えを明かした。この日で秋季練習を打ち上げた主力投手陣に対して来季のチーム方針を早くも通達し、オフの準備の徹底を促した。厳選した5人による最強先発陣の結成を狙う考えのようだが“病み上がり”の投手が多いG投には厳しいシステムとなりそうだ。

 ジャイアンツ球場での秋季練習は、この日が第2クール最終日。杉内、内海、大竹、菅野ら主力先発投手が練習を打ち上げた。1年間を締めくくった選手たちは、次々に原監督のもとを訪れ「1年間、ありがとうございました」とあいさつ。ここまでは毎年恒例の光景だ。

 そんな会話で、指揮官は「来年は中5日でよろしく」と付け加えた。冗談か? 本気か?――。突然のひと言に杉内は状況を理解できなかったのか「あ…、はい」と苦笑い。その場は和やかな雰囲気で終わったが、実際のところ原監督は大真面目だった。あらためて来季の先発ローテについて問われると、5人制を採用するプランを披露した。「最終的な編成にもよるけど、先発は5人で回そうと思っている。その方が(確立された時に)“柱”という感じになるからね」

 今季はリーグトップのチーム防御率3・58をマークしたものの、故障者が続出したことにより、先発投手不足に悩まされた。結局、1年間ローテを守り続けたのは杉内だけ。レギュラーシーズンこそ救援陣のやりくりなどで何とかしのげたが、先発投手の不在は結果としてクライマックスシリーズでの惨敗につながった。その反省を踏まえ、厳選された先発ローテを結成するためにも指揮官はあえて厳しい編成を組む考えを明らかにした。

 オフを前に早くも通達された選手たちからは「大丈夫。間隔が空かない分、試合に集中できる」(杉内)「(中5日は)今年もやっているし、問題ないです」(菅野)などと“問題なし”の声が。とはいえ、菅野や大竹など故障からの“病み上がり投手”が多いG投にとってはタフなローテとなるのも事実だ。

 今季序盤に中5日で登板し続けた菅野は疲労の蓄積に悩み、結果的にシーズン終盤でヒジを故障。それだけに他球団のスコアラーからは「菅野は開幕当初はよかったけど、夏場を前に疲労で右ヒジが落ちていた。ほかの投手にも言えることだけど、中5日で回すなら、球数制限をしないと1年間はもたないでしょう」という声も出ている。

 このまま5人制ローテが採用されれば、再編中の救援陣も含めて投手に大きな負担がかかることになる。「危険な賭け」と言えるかもしれない。