巨人大誤算 嶋残留の裏に中日の影響

2014年11月02日 11時00分

西村(右)を熱血指導する原監督

 来季の正捕手候補獲得を目指す巨人が、フリーエージェント(FA)権を持つヤクルト・相川亮二捕手(38)を31日までにリストアップした。FA権を行使すれば獲得に乗り出すはずだった楽天・嶋基宏捕手(29)は残留を決断。これによりベテラン捕手に矛先を変えることになった。阿部を一塁コンバートしてまで待った大本命がFA宣言しないという大誤算。それもすべて“中日のせい”だという。一体どういうことか――。

 

 

 巨人は来季に向け、正妻・阿部を一塁にコンバート。2年目を迎える小林の育成と同時進行で、今オフのFA補強で新たな正捕手候補を獲得する方向で動いている。


 補強に関して問われた原監督はこの日「FA補強に関しては何も知らない。すべてGMに任せてある。与えられたメンバーでやるだけ」と笑顔で語ったが、内心は笑えなかったに違いない。FA権を行使すれば獲得に動くはずだった嶋が楽天残留を決断したからだ。


 実は球団サイドは嶋の気持ちが残留に傾いているという情報を事前にキャッチ。阿部より年上になる38歳のベテラン捕手をリストアップすることになったのも、そんな経緯があったからだ。では、なぜ大本命は“心変わり”してしまったのか。楽天関係者はこんな話をする。「(FA権を持つ西武)炭谷が宣言したら、中日に移籍することが濃厚になったからでしょう」


 嶋は岐阜出身、愛知・中京大中京高出身で生粋の“ドラ党”。以前には周囲に「もし移籍を自由にできるなら、現役引退は地元・中日で迎えたい」という夢を話したこともあったという。実際に中日サイドにも嶋獲得に動いた関係者が存在していた。


 ところが、中日がFA捕手の本命としてリストアップしたのは炭谷だった。そんな状況を知ったことで中日を“本命視”していた嶋の移籍に対する関心は急降下。楽天サイドと今後について、じっくり話し合うこともできたことで、FA権を行使しないという決断に至ったようだ。


 嶋がFA宣言さえしてくれれば、中日から強奪する気満々だったところ、結果的に中日に“してやられた”格好の巨人。FA補強のリストにはDeNA・金城の名前も挙がっているが、CS敗退の屈辱を晴らすためにも今オフの補強失敗は許されないが…。