阪神来季ヘッド平田氏にかかる鳥谷後釜育成の期待

2014年11月01日 16時00分

ポスト鳥谷として期待される北條

 阪神の来季一軍ヘッドコーチに平田勝男二軍監督(55)が就任することが決まった。リーグ優勝した2005年にもヘッドコーチを務めており、その手腕に大きな期待が寄せられているが、チームの命運を左右する重要任務はもう一つある。海外FA権を取得している鳥谷敬内野手(33)がメジャー移籍した場合の後継者育成だ。

 

 

 31日、南球団社長は「本人からそういう話があったというのは聞いている。海外移籍も選択肢に入れているという話だった。(FA権を)行使するということでしょう」と厳しい表情で明かした。


 鳥谷は「ゆっくり考えたいと思います」と明言を避けているものの、すでに球団に対して12年に取得した海外FA権を行使する意向を伝えている。攻守の要で欠かせない戦力だけに南社長は「宣言残留が理想。全力で慰留する」と何としても引き留める方針だが、鳥谷のメジャーに対する夢も根強く、流出の可能性は十分にある。


 万一、鳥谷がメジャー移籍した場合には打線の主軸、ショートという重要ポイントの穴埋めが急務となるが、そこで大きな期待を寄せられているのが来季から一軍ヘッドコーチに就任する平田二軍監督だ。


 チーム関係者は「平田さんは前回、ヘッドコーチを務めた時に入団したばかりの鳥谷をフォローしていた。技術的なことは担当コーチに任せていたけど、同じショートで活躍した平田さんは鳥谷によく声をかけていた。最初は守備で相当悩んでいた部分もあったから平田さんの存在が大きかった。ポスト鳥谷として若い選手の抜てきも選択肢になってくるし、平田さんが一軍のベンチにいることは鳥谷の穴を埋めるという意味でもプラスになる」と指摘する。鳥谷が入団した04年から3年間、ヘッドコーチを務めた平田二軍監督。鳥谷の基礎固めに大きく貢献した手腕があらためて注目されているのだ。


 ポスト鳥谷の最右翼の若虎は来季3年目の北條史也内野手(20)。入団時から鳥谷の後継者として平田二軍監督に英才教育を受けてきた。二軍関係者も「壁にぶち当たって悩むこともあるだろうけど、1年目から一緒にやっている平田さんがベンチにいることは大きい」と説明。鳥谷と同じように北條をレギュラーとして軌道に乗せることを期待されている。


 リーグ優勝、日本一の夢を来季に持ち越すことになった和田阪神にとって“平田ヘッド”は心強い存在だ。