西武OB監督4人 改めて脚光浴びる根本氏の人材獲得術

2014年11月02日 07時00分

伝説の管理部長・故根本陸夫氏

 ソフトバンクの新監督に工藤公康氏(51)が就任。これで来季パ・リーグ6球団の指揮官はロッテ・伊東勤監督(52)、楽天・大久保博元監督(47)に西武・田辺徳雄監督(48)を合わせ西武OBが実に4人という状況になった。


 西武にとっては対戦5球団のうち3球団が自軍出身のOB監督という“異常事態”。かつて巨人のV9戦士がその経験や川上哲治監督から叩き込まれた戦術眼等を買われ、球団の枠を飛び越えて各球団に散らばっていったのと似た現象がここ数年起きている。


 この事態に西武球団幹部は「改めて(ライバル球団3監督の西武入団獲得交渉で編成の陣頭指揮を執った)根本さんはすごい人だったんだなと思った」と伝説の管理部長の手腕に脱帽した。伊東、工藤両監督は1981年のドラフト1位と6位。大久保、田辺は84年の1位と2位という同期入団であること以上に、故根本陸夫氏が目を付け獲得した人材が同時期に4人も同一リーグの指揮官に迎えられている事実の重さに感嘆していた。


 しかし、田辺監督以外の3監督はいずれも現在の西武の監督選考基準には見合わないくせ者ばかり。同幹部は「だからといって我々としては過去にあった事実を風化させてはならない」と球界を揺るがせた07年の裏金事件につながる内部資料流出事件(伊東監督の関与が疑われた)、10年に起きた所属選手への暴行事件(大久保監督)とそれにつながった二軍選手への高額罰金制度(工藤監督が徴収)の過去を再度重く受け止めていた。