ソフトB覇権奪回の裏で工藤新体制の組閣難航

2014年11月01日 09時00分

日本シリーズ第3戦のテレビ解説をする工藤氏(10月28日)

 ソフトバンクが、新体制作りで右往左往している。秋山監督の後任には球団OBでもある工藤公康氏の就任が決定的となっているが、組閣に関しては難航しているもようで、今シリーズ中もコーチや選手が報道陣に「何か情報を持っていないか?」と逆取材するなど、混迷を極めている。

 現時点(10月30日)で球団から正式に発表されているコーチ陣の人事は、吉田修司二軍投手コーチ(47)と若井基安三軍打撃コーチ(51)の退団のみ。

 さらに“秋山色”の濃かった一軍の郭泰源投手コーチ(52)と笘篠誠治外野守備走塁コーチ(50)も退団する。一方、新規で加わることが内定しているのは、楽天を退団した佐藤義則投手コーチ(60)と鈴木康友内野守備走塁コーチ(55)の2人。球団関係者は「基本的には現在いるコーチ陣は残留することになると思う」と話すが、一、二軍の振り分けも含めて不透明な部分は多い。

 特に苦戦しているのは「投手コーチ」探しのようだ。実際に工藤氏より年齢の若い人材を中心に今季限りで退団した“現職”や面識のあるOBにオファーしているが、断られたケースも確認されている。

 それだけではない。工藤氏は現役時代から体のケアには細心の注意を払ってきたことで知られ、マッサージに数時間を費やすことも珍しくなかった。チーム内には「工藤さんが監督になれば、トレーナーを増やしたり、選手サロンや宿舎での食事などにも細かく注文をつけることになるはず」という声もある。

 コーチ人事だけでなく、トレーナー部門の増員なども含めた新体制となれば、まだまだ船出には時間がかかるかもしれない。