貢献度はMVP級!大隣にカムバック賞を

2014年10月31日 16時00分

大隣も歓喜の胴上げ

 1勝1敗のタイで迎えた日本シリーズ第3戦に7回無失点の好投。ソフトバンク日本一の原動力となったのが大隣だ。難病・黄色靱帯骨化症から復活したが、球威は手術前の方があった。ただ、トータルではレベルアップした。一つが制球力。「自分の思い描いたところに投げられているのが大きい。球の出し入れに関しては自信を持って投げられている」と話す。

 もう一つがゲームメーク能力だ。身上としているのは、調子がいい、悪いではなく、どんな状況でもチームの勝利に貢献できる投球。「(その日の)ボールがいってる、いってないはあまり考えていない」という。第3戦の登板でも決して調子がよかったわけではなかった。それでも強力な阪神打線を完璧に封じた。

 シーズン途中に一軍復帰。レギュラーシーズンの成績は、9試合の登板にとどまり3勝1敗、防御率1・64。しかし、誰よりも内容の濃いシーズンを送った。優勝を決めたオリックスとの10・2最終戦の先発を任され、日本ハムとのクライマックスシリーズ・ファイナルステージでは初戦と最終戦に中4日で登板。そのすべてでチームを勝利に導いた。日本シリーズの舞台に立てたのは、大隣のおかげだった。

 球団内からは「(パ・リーグでは例の少ない)カムバック賞を取らせてあげたい」とか「1年間やってないといったって、今季の貢献度はナンバーワンだよ!」と称賛の声が相次ぐ。2014年を通しても“MVP級”といえる働きだった。