鳥谷FA引き留めに「7年30億円」用意か

2014年11月01日 07時30分

悔しい形でシーズンを終えた鳥谷

 ソフトバンクに敗れ、29年ぶり2度目の日本一を逃した阪神。早速、球団フロントは来季の雪辱に向けて戦力整備を本格化させるが、最大の懸案事項は海外FA権を保有している鳥谷敬内野手(33)の動向だ。鳥谷抜きのチーム編成は不可能。球団ではプロ野球史上最長の7年契約を超える超大型契約も用意している。

 ソフトバンクに1勝4敗と完敗。レギュラーシーズンも3連覇した巨人に7ゲーム差をつけられている。編成責任者の中村GMは「来季に向けての宿題が見つかったんじゃないか」と話し、足早に球場を後にした。

 今後、10年ぶりのリーグ優勝、30年ぶりの日本一のための戦力補強もスタート。米大リーグ・アスレチックスの中島裕之内野手(32)や国内FA権を取得した日本ハム・宮西尚生投手(29)、ロッテ・成瀬善久投手(29)などの獲得調査も佳境に突入する。

 しかし、来季のチーム編成を考える上で最優先事項となるのは鳥谷の残留だ。2012年に海外FA権を取得。2年連続で残留したものの、メジャー志向は強い。ただ、首脳陣も「打線、守備ともに鳥谷の代わりはいない。抜けられたらどうにもならない」と認める存在だけに、何としても残留してもらわなければならない。

 もちろん球団の考えも同じで引き留めるために破格条件も準備している。球団関係者によると「交渉する時にはいくつかのパターンの条件を用意する。基本的には契約年数を短くすると1年あたりの年俸は高くなるし、契約年数を長くすれば将来を保障する代わりに平均年俸を抑える。本人の希望も聞きながら年数や年俸を調整していくことになるが、鳥谷が40歳までやりたい、という希望を持っているなら、それに応えることになる」と異例の長期契約も視野に入れている。

 鳥谷が40歳までプレーするためには最低でも7年契約となる。プロ野球界の長期契約はソフトバンク・松中の7年が最長。今季年俸3億円の鳥谷に対して7年総額30億円といった超大型契約になる可能性もある。

 プロ11年目のシーズンを終えた鳥谷は「終わったばかりなので何も考えてないです。これからゆっくり考えます」とFA権の行使について明言を避けたが、球団フロントはまず鳥谷の残留に全力を尽くす。=金額は推定=