星野監督襲撃計画は幻に…

2014年11月01日 16時00分

20031026付1面
日本シリーズ 鷹虎決戦プレーバック2003<最終回>

 03年の日本シリーズは福岡ドームでの第1、2戦を王ダイエーが連勝。そこから星野阪神が甲子園での第3、4、5戦を3連勝し、日本一に王手をかけた。

 シリーズ後の勇退が決まっている星野監督に、いよいよ最高のエンディング…と当時の本紙阪神取材班はナインの中からこんな声をかき集めた。胴上げの際の“監督お触りポジション”についてで「流れで位置取りできるもんじゃない。ベンチをスタートする時から考えて走らないとダメなんだ」「リーグ優勝の時は位置取りを誤ってはじき出されて、ちょっとしか監督に触れなかった。今度はもっとダッシュして、いい位置を取らないといけない」「最後だから監督に触ったら、来年からもいいことがありそうな気がする」…。

 さらにはビールかけでの“監督襲撃”に関しても「こんな時しか監督にフランクに接する機会はない」「普段は恐れ多くて親しくできない。(襲撃は)みんなが思っているんじゃないか」など。第5戦までに4本塁打を放った金本は「余裕を持ったらつけ込まれる。(第6戦から)今度は向こうの地元。ウチの甲子園と同じで乗ってくる要素がある」と慎重だったが、虎が一気に盛り上がっていたのは事実だ。

 そして、当時の本紙の見出しは「星野襲う」。何ともおどろおどろしいものになってしまったが、歓喜の胴上げ、ビールかけで闘将がどうなるか、とこちらもワクワクしたもの。第6、7戦を落として幻になったのが、今でも残念でならない。