日本シリーズMVPにはソフトバンク・内川聖一外野手(32)が選ばれた。第2、3戦で先制打を浴びせ、この日の第5戦も決勝点が入った8回、右前打で好機を広げた。「たまたま僕がそこで打った。チーム全員に取らせてもらったという感じです」と感激の面持ちだった。

 移籍1年目の2011年の日本一以来、2度目の日本シリーズ出場。3番打者としてチームを引っ張った。「(日本シリーズは)正直、緊張しますよ。プレッシャーもかかりますし。ただ前の2人(1、2番打者)の活躍を無駄にはできない。結果を出してこそ2人の仕事が報われる」。責任と重圧を感じながらも持ち前の勝負強さを発揮した。

「キャンプから常に日本一になることだけを考えてやっている」と言い続けてきた内川。「プロ野球選手としてすごい経験ができた」と満足そうに笑った。