4人のFA選手を抱えるオリックスが中継ぎの馬原孝浩(32)と残留で合意した。29日、瀬戸山球団本部長は「昨日(28日)の練習後に話し、FA宣言せずに“ここで一緒にやります”ということでした。まだ若いんで末永く頑張ってくださいと(伝えた)。1人確定です」と明かし、単年契約することになった。馬原も「僕はオリックスに拾っていただいた。恩返ししていきたい」と来季を見据えた。

 しかし、残りの金子、坂口、平野佳との残留交渉は結論にいたっていない。平野佳、坂口については条件提示を終えて「前向きに考えていただいている」(瀬戸山本部長)としたが、金子については本格的な交渉はまだない。ましてや金子はポスティングシステムによるメジャー挑戦も視野に入れており、瀬戸山本部長は「(メジャー)志向もあるし、ここでやるという気持ちもある。いろんな選択肢があるのでこれからじっくり、すみやかに話したい。まだ(ポスティングの)申し入れをされていないんで仮定の話はできない。勝つための必要戦力。今のところは認められない」と困惑気味に話した。近日中に行われる交渉が注目される。