中日の秋季キャンプが29日、ナゴヤ球場と阿久比の2組に分かれて始まった。「各自課題を持って、何のために誰のためにやっているかを意識して取り組んでほしい」と谷繁監督。11月20日まで実施される。

 そんな中、ナインの間で大評判なのが、9日の秋季練習からスタートした土井正博特別コーチ(70)の打撃指導だ。西武コーチ時代に清原和博氏や中村剛也らを開花させた名伯楽に堂上が「分かりやすいし、やりやすい」と心酔すれば、平田も「教えてもらいだして3週間ぐらいになるけど、なるほどと思えるような収穫がいっぱいある」

 土井特別コーチの任期は「この年だし、シーズンを通してとなると遠征もあってストレスもたまる。体調面の不安がある」との理由で、来春の沖縄キャンプまでだが「春季キャンプまでとは言わず、シーズン中も行き詰まった時はいろいろなアドバイスをもらいたい」と期間延長を求める声まで続出している。

 こうしたラブコールには土井特別コーチも「春のキャンプまでに何とか、みんなを一本立ちできるようにと教えているけど、そんなことを言ってもらって、指導者としての冥利に尽きる」とにっこり。まさに大ブーム。“竜の清原”や“竜のおかわり”も誕生するかもしれない。