西武からドラフト1位指名された前橋育英・高橋光成投手(17)が29日、前橋市内の同校で渡辺久信シニアディレクター(SD)、前田俊郎チーフスカウトの指名あいさつを受けた。

 同郷の125勝右腕・渡辺SDから「素質が素晴らしい。ストレートに力があるだけでなく、指先の感覚も優れている。将来的にライオンズのエースとして10年、15年と活躍できる投手になってほしい」と声をかけられた高橋は終始、緊張の面持ち。

 それでも「西武は小さいころ、球場に足を運んで見ていた憧れの球団。先発を任せられたら9回までゼロに抑えて勝つ投手になりたい」と力強い言葉で入団の意思を表明した。

 渡辺SDは「(指名は群馬の)同郷というわけではない。純粋にスケールの大きさにひかれました。エースたるもの常に投げるゲームは勝ちを意識しなければいけないし、チームメートから『彼が投げて打たれたらしょうがない』と思われなければいけない。これから苦労も挫折もあると思うが、乗り越えてしっかり成長していってほしい」と大きな期待を寄せた。