藤浪13K&特大弾!大阪桐蔭4強

2012年08月21日 12時00分

<第94回全国高校野球選手権大会第12日(20日)>大阪桐蔭(大阪)8-1天理(奈良)

 

 プロ注目の〝なにわのダルビッシュ〟こと大阪桐蔭の藤浪が投打でチームの4強進出に貢献した。

 

 投げては4安打1失点、13奪三振の力投で天理打線を寄せ付けず、完投勝利をマーク。何度もピンチを招いたが、ここぞという場面では狙い通りに三振で切り抜けるなど、高い実力を見せ付けた。

 

「今日はちょっと力が入りすぎていた。抑えられたのは相手打者がまっすぐにあっていなかったからだけでしょう。投球のできは65点から70点ぐらい」と振り返ったように、投球の内容は満足できるものではなかった。

 

 西谷監督も「無駄球が多く、小手先の投球をしてボールが続いたりした。課題を言い出したらキリがない(ぐらい多い)」。とはいえ、悪いなら悪いなりに相手を抑えることができたことは、好不調の波が大きいといわれる藤浪にとっては大きな収穫。今後に向けた自信となるはずだ。

 

 6回には左翼席に本塁打を叩き込み、バットでも勝利に貢献した。「春の選抜の時には芯でとらえたという感覚があったけれど、今回は詰まった打球がたまたま入っただけ」。詰まった打球でもスタンドに運ぶことができるのは大したもの。スタンドから視察していたプロのスカウト陣は、バッティングレベルの高さにも目を見張ったにちがいない。

 

 この日は森の先頭打者本塁打で流れを引き寄せると、その後も効果的に得点を重ね、8―1で圧勝。指揮官は「森の一発のあとは1点、1点を粘り強く取り、中押し、ダメ押しができた」と目を細めた。

 

 藤浪はプロ注目の実力を存分に発揮できたとはいえないものの、春王者の貫録で、深紅の大優勝旗にまた一歩前進した。史上7校目の春夏連覇という快挙へ、大阪桐蔭の勢いは増している。