阪神投手陣が強力ソフトバンク打線封じに手応えを感じている。


 対戦成績は1勝1敗のタイながらも2試合を終えて失点は4。チーム関係者は「ヤクルトほどではなかったね。案外、このままいい感じでいけるんじゃないか」と胸をなでおろした。


 日本シリーズの対戦相手がソフトバンクに決まってから、まず警戒したのは破壊力抜群の鷹打線だった。チーム打率2割8分、607得点はともにパ・リーグのトップ。和田監督も「一発もあるし、足も使える。リーグのトップ10に入る打者が並んでいる。誰をマークという打線ではない。バッテリーは相当、神経を使う」と印象を明かしていた。


 そんな中、首脳陣は「ソフトバンクはセ・リーグで言えばヤクルト。1番の柳田はヤクルトの1番・山田と同じタイプ。内川、李大浩といった中心打者はもちろんだけど、それ以外の打者の攻略も難しい。ヤクルト同様にどこからでも点が取れる打線」と分析。最下位に沈んだヤクルトだが、得点は12球団トップの667点で阪神もヤクルト戦では133失点、1試合平均5・5点を奪われた。


 投手陣も「とにかく低め、低めに甘くならないようにしないといけない」と鷹打線との対戦に神経をとがらせていた。それだけに2試合を4失点で乗り切ったことにホッとしているのだ。


 第3戦(28日)に先発する2年目右腕・藤浪は「マウンドに上がれば、2年目とかは関係ない。ロースコアの戦いになる。できるだけゼロに近い数字で抑えたい。安打を打たれると思うが、それがつながらないようにしたい」と意気込む。


 29年ぶり日本一のためにも鷹打線を暴れさせるわけにはいかない。