中日がドラフト2位で浜田智博投手(22=九産大)を指名したことで、チーム内で浜田達郎投手(20)との“ダブル浜田”が注目されている。「高卒2年目のハマちゃん(浜田達)はシーズン終盤に左ヒジの故障に泣いたけど、そこまで今季5勝を挙げてブレーク。来年は同じ左腕の浜田(智)と2人でそれぞれ2桁以上の勝利を挙げるぐらい頑張ってほしい。ウチは同姓の選手が揃って活躍したことがほとんどないからね」(チーム関係者)

 中日には同姓の選手が入団すると、どちらか一方、もしくは両方とも活躍できないというジンクスがある。例えば1968年に1位指名された星野仙一投手(前楽天監督)は1年目から8勝するなどプロ通算14年間で146勝をマークし“燃える男”としてチームの顔となったが、その前年に8位で入団した星野秀孝投手は中日では通算75試合に登板し、5勝10敗の成績でその後、南海へトレード。

 83年に5位で入団した山本昌投手は今や球界のレジェンドだが、90年に3位入団の山本保司内野手は目立った成績を残せず、95年のシーズン後にロッテにトレード。91年1位の落合英二投手は主砲の落合博満内野手(現GM)が93年オフにFAで巨人移籍してから活躍。2009年に同期入団の松井佑介外野手と松井雅人捕手は、ともに大ブレークできずにいるし、01年8位の高橋聡文投手は、11年1位で高橋周平内野手が入団して以来、精彩を欠いているなど…。

 チーム関係者は「両浜田がそのジンクスを打破してほしい」と期待しているわけだが、果たして…。