ソフトバンク・秋山監督が、日本シリーズでの予告先発を“拒否”した。

 今日24日に行われる監督会議の話し合い次第では日本シリーズでも予告先発となる可能性がある。クライマックスシリーズ(CS)では予告先発がないセ・リーグと異なり、パ・リーグは常に予告先発がある中で戦っており、昨季は楽天・星野監督の提案に原監督が乗っかる形で予告先発が行われた。

 しかし、鷹の指揮官は「なんでだよ。なんのためにするんだ?」とポツリ。「(先発が)右投手のときと左投手のときでオーダーが変わるチームがあるから面白いんだろうけどな。うちは変わらないからな」と続けた。

 鷹打線は相手投手との相性で打順が多少変わることがあるが、右投手、左投手でオーダーが変更されることはほぼない。基本的に誰が先発だとしてもスタメンは固定されているといっていい。

 むしろ逆に、自軍の先発投手に関してはすでに煙幕を張っている。初戦の先発は交流戦で阪神を完封したスタンリッジが確定的だが、誰一人として口を割らない。秋山流の先発隠しが続いているのだ。CSでフル回転した大隣がどこで先発するかも読めないだけに、投げる順番を隠したいのは鷹サイドで、むしろ相手に手の内を明かす必要はない。

 阪神サイドに投げかけたけん制球。勝負の日本シリーズは明日25日に幕を開けるが、すでに秋山監督の“最後の戦い”は始まっている。