25日に開幕する日本シリーズに出場するソフトバンクが22日、本拠地で全体練習を行った。頂上決戦を目前に控えたナインに“勝負おやつ”が届けられるという。

 本拠地・ヤフオクドームで練習を再開した鷹軍団。首脳陣もナインも打倒阪神、日本シリーズ制覇に向けて早くも気合十分で、約2時間、みっちり汗を流した。「(DHがない試合は)吉村か(中村)晃のどちらかを外すことになるだろう。晃は左右関係なく打てるし、吉村も調子がいいから外しがたいけどね。他はそんなに大きく変わる部分はない」とは藤本打撃コーチ。初戦(25日)先発濃厚のスタンリッジは「いつ投げるにしても準備はできている。それ以上は何も言わないよ。コーチに聞いてくれ」とピリピリムードさえ漂わせた。

 練習後は福岡市内の焼き肉店で決起集会も行われ、一丸ムードをさらに高めたが、そんな鷹ナインに“勝負メシ”ならぬ“勝負おやつ”が届けられることになった。それは「なんばん往来」という福岡の銘菓。製造している地元の製菓会社・さかえ屋担当者が「日本一になってもらうためにもぜひ援助したい。(ヤフオクドーム初戦の日本シリーズ第3戦の)28日までに届くように100個ほど贈らせていただきます」と申し出た。

 実はこれ、今季、鷹ナインの間で「本当においしい」と大ブレークしたおやつ。きっかけは中日からFA加入の先発右腕・中田の北九州市立大学時代の先輩らがレギュラーシーズン中、観戦に訪れる際にそれを差し入れてくれたことだ。「スポンジの中にラズベリーのジャムが入っていてすごくおいしいんです。中日時代は親が(実家のある福岡から名古屋に)送ってくれて、お世話になった人にもよく配っていたんですよ」という中田が選手サロンに置いたところ、誰もがとりこになったという。

 その絶品おやつが頂上決戦中に再び…。虎退治に意気込む鷹ナインは「甘いものは疲れに効くし、あれは絶対にパワーになりますよ」と今から楽しみにしている。